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うつ病ってこんなにつらいんだ その経験を活かして生きたい

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うつ病と生きる

同じように病気と生きている人はたくさんたくさんいらっしゃいます。

でも、わたしはそれが不幸とは思わないです。

きっと、なるべくしてなった特別な組み合わせ。それが《わたしとうつ》です。

私がうつになったのは思い起こせばすでに原因は看護学生時代にあったのかもしれないです。

学業では大きなストレスはなく、むしろ学べる環境を楽しいとすら思いました。

半面、実習ではてんてこまい。

不器用さときまじめさが相まって、過緊張の状態が続くことで

倒れることもありました(迷惑)

体がこころにつられて倒れてたんだなと今ならわかります。

でもその時は必死でした。

何にも代えがたい大きな使命のようなものを、必死に抱えてもがいていました。

勝手に抱え込んでいたといってもいいかもしれません。

看護師になってからうまくいかずに、ぽきっと折れてしまう人は

もしかすると学生時代からなにか思い当たることがあるんではないでしょうか?

体に異変が起こるのは、かなり心が閾値を超えてからなようで

なんとかバランスを保とうと自律神経がぼろぼろになっていく感じがわかりました。

入職から半年でからだも閾値を超えましたらば、

朝もう起きれませんでした。

うつの症状は意欲低下、倦怠感の他、特に不眠が目立ちますが

私の場合はいつ起きてるの?というくらい寝ました。

過眠ですね。

子どものための最小限の家事をこなすのが精いっぱいでした。

いや、それすらできていなかったと思います。

おいしいものは思いつかなくなりました。

食べたいものはなくなりました。

でも、実家やママ友の助けもあり、相談する友達もいたことが救いになりました。

職場には迷惑をかけてしまい申し訳ないという想いでいっぱいでしたが、

出社することでかける迷惑の方が大きいと判断。

休職に至りました。

たくさんの人に迷惑をかけて、仕事に戻る気力もない。

笑い方がわからなくなるくらいなら、いっそこの仕事はやめよう。

私には無理だったんだ。

私は万能じゃない。また、私らしさを大切にしたい。

その決意をしてから、職場に面談にいくのも吐き気と闘いながら準備をしてなんとか面談。

必死に笑顔をつくる自分。

どんな顔をしてたんでしょうか。

さぞかし違和感のある笑顔だったと想像します。

こころにミシミシと何か重いものを感じながら、

ここまでできたことを考えれば、私は軽症だったんでしょう。

あれで軽症…という思いですが。

動けるうちに動いた。という感じでしょうか。

何度かの面談、書類提出、制服や鍵等の返却、そして病棟への挨拶を終え、二ヵ月後退職。

職を離れる決意をしてから、なんの仕事をしようか。子どもたちも養えるような、笑顔が戻るような…

はやく復帰しないと

そう思いながら、職安に行ったりできるようになりました。

(思えばこの焦りがダメでした。うつになった方は、しっかり休養されることをおすすめします。)

職種は看護師以外で検索していました。

うつの完治していない私に、職なんてあるんだろうか。いろいろ色々考えました。

ある日知人から声がかかり、訪問看護師を募集している、面接だけでもどう?と。

舞い降りたようなタイミングに、なんだか運命を感じました。

もう一回だけ、看護師をしてみようかな…

今私が縁あって訪問看護師として精神疾患を持つ方の傍で働ける意味もあるのではないかと思えます。

私は最近やっと看護師として働けることに胸を張れるようになりました。

もちろんあらゆることがまだまだ未熟です。

でも、わたしらしくを受け入れてくれる場所が見つかりました。

うつ病の人はひどく無表情で、泣いていたり、気力がなくて、まわりに関心がない不眠の人

だけではありません。

反対に、やたらと頑張って仕事を請け負ったり、周りに気を遣いすぎて、よく笑う人だったりします。

本当にぱっと見ではわかりません。

でも、こころは異常な状態です。

本人が気づいた時にはかなり進行しています。

まわりにいる方や、あなた自身でさえも、発症する可能性が大いにあります。

まわりに相談できる環境があればいいのですが、相談する時はかなり進んでいる状態が多いことを認識していただきたいです。

わたしはいま職場も変わり、自分らしさを思い出すことができています。

看護師という環境が特殊なことは、私の社会人経験を通してみても明らかです。

だからこその国家資格といわれればそれまでですが、資格(技術)の特殊性というよりも、環境の特殊性が大きいと感じます。

環境で人が変わるように、環境を変えることで自分自身を取り戻す方法は決して悪い方法ではありません。

『それって逃げなのでは?』

そんな風に感じる方もいるかもしれませんが、

何かに背を向けた状態は、すでに何かに向き合っている状態です。

それがあなたのためになるのであれば、わたしも心から応援したいです。



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